『暗闇に咲く小さな光』 コメンタリー


『暗闇に咲く小さな光』

この曲は、2017年にDUAL EYEがプロデュースしていたLiving Dead I Dollsの楽曲ですが、

2019年にA.N.otheЯとしてこの曲を再び皆様にお届けする事が出来ました。

この曲は、当時の退廃とした日々を表現するため、作曲のHogeさんと進めていた曲でした。

当時はLDID自体も大きく方向を調整して行こうと準備していく段階でした。

そんな曲がなぜA.N.otheЯに、なぜ今頃MVを出したのかと言うお話をさせてください。


A.N.otheЯは2018年7月に『ЯEBORN MY SELF』をコンセプトにデビューしました。

これは『なりたかった自分に生まれ変わる』と言う事を念頭に置いて、

Lunaが仲間を探していくと言うストーリーを体現していく事を目的としていました。

そんな旅の日々を続けていると、なりたい自分は何なのかという前提の話に立ち返ります。


ライブは楽しいし、応援してくれている方々がいる状況は恵まれている事だと感じていました。

しかし、気付けば日々を消化しているような焦燥感に襲われるようになりました。

続けることの大切さ、応援してくれる方々の気持ち、自分の未来や現在。

言いようもない不安が突然襲いかかってきます。

「自分のなりたかったものは何だったのかわからなくなってしまう」

「全て捨てて逃げ出してしまいたくなってしまう日もあった」

そんな話をしたのはよく覚えています。


そんな状況下、明確にライブスタイルを変えたのはA.N.otheЯが1人に戻ってからで、

情景と精神の変化から「暗闇に咲く小さな光をやらないか」とLunaに声をかけたら、

「やりたいです」と答えてくれて、現在のようにライブでやるようになりました。

Lunaとこの曲の相性は抜群に良くて、初めてライブで披露した時は感動すらありました。

A.N.otheЯとしての『暗闇に咲く小さな光』はカバーというよりもリメイクに近い感覚で、

ステージングや歌い方にもこだわってより良いものとして再度作りなおす感覚で仕上げました。

今ではライブでのセットリストに輪郭を持たせるような欠かせない1曲になりました。


後付けですが私にとってこの曲は、Lunaそのものという感覚があります。

強そうに見えたって弱い部分はあって、

何も見えないと心がぐちゃぐちゃになってしまう時もあります。

ただ、この曲はそんな気持ちを持っている自分を理解して欲しいという意味合いはありません。

そんな人間が前を向いて歩んで行くんだっていう希望の歌です。


今回の新型コロナウイルスの影響でできた時間で、

改めてA.N.otheЯとしての活動と自分自身とを見つめ直す事ができました。

私たちにできることは目指すビジョンと音楽や表現をA.N.otheЯという受け皿のなかで実現していくことです。

今後もひたすらに私たちの道を進んでいくんだという意思表示を込めてこのMVを送ります。


DUAL EYE イシオカ